不安に対処するために

先が見えないとき、自分やまわりの大切な人の生活が何かの危機にさらされているとき。

人は不安になったり心配になります。

去年末から世界で猛威をふるっている新型コロナウイルス感染。

毎日のようにコロナ関連の情報にさらされ、いつになったら収束するのか、感染したらどうしようかなど、コロナに関する不安や心配は尽きません。生活スタイルも変化しつつあり、それに伴うストレスもかかってきます。


不安や心配というものは、今のような危機的状況ではごく自然な心の反応です。不安があるからこそ、(コロナでいうと)適切に情報収集したり、感染防止策を講じたりして、感染から身を守る行動につながっていくので、不安や心配することが悪いことではありません。

しかしその不安や心配が度を越えてしまうと心や体にも影響が出てくる場合もあります。例えばイライラ、憂うつ、疲労感、動悸や発汗、食欲や睡眠の変化、強迫症状の増悪など。


「不安耐性」という言葉があります。不安に耐えれる能力のことです。不安があってもそれを抱えておける能力という感じです。この能力は人それぞれで、おなじ状況でも不安耐性が高い人は「自然な不安」を感じるだけですが、不安耐性が低い人は「過剰な不安」を感じます。そして過剰な不安に長期的にさらされていると、上記のように心身に不調などが出てきます。


では不安耐性を高くするためにはどうしたらよいか、ということですが、カウンセリングでもよく焦点を当てるところになります。

不安耐性が低いというのは、愛着や養育環境なども関係してきますが、物事に対して過剰に悪いほうに考えたり、その考えに没頭してしまって自分を見失っていたり、視野狭窄に陥っていたりと、考え方や行動が固くパターン化されていることも少なくありません。また心理教育といって心のメカニズムを客観的に分析したり、対処法を体得してもらうこともあります。

これらによって少しずつではありますが、不安に耐える力がついていきます。人それぞれではありますが、これまで過剰になっていた不安に対しても、これまでとは違う心持で不安に対処できるようになれるといいと思います。


コロナ関連の不安や心配は確かにある。

しかしそれが過剰になりすぎて心身の健康問題につながったり、不安や心配に振り回されて生活が回らなくなってしまうことは避けたいところです。(過剰になり過ぎない)自然な不安を持ちつつもこの状況の中でできることに焦点を当てていきましょう。



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臨床心理士・公認心理師

心理療法・カウンセリング室 セイル

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